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>論文1-1
「北ユーラシアにおける鍑の起源と展開についての一考察」
「鍑」とは青銅器時代から鉄器時代にかけて、北ユーラシアの草原地帯で騎馬遊牧民によって使用された大型の煮沸器であり、鍋・釜に類似する物である。銅または青銅で作られ、一部には鉄製や土製の物も存在する。本論文は先行研究を整理し現在までの蓄積資料を基に、北ユーラシアにおける鍑の歴史の全体像を把握しようと試みたものである。但し、論点の拡散を防ぐ為、中国の鍑と、紀元後に中国西方に現れて東欧に拡がるフン型鍑を重点に論じている。
尚、本論文は2018年1月に青山学院大学文学部史学科提出した卒業論文です。

>論文1-2
論文1-1の図版

>論文2
「古代製鉄技術の日本への伝播についての一考察」
鉄器文化の中の特に製鉄技術が日本に伝播した過程と様相を、同技術の伝播経路となった戦国時代以降の中国(燕)、朝鮮半島、そして弥生時代の日本列島を中心に考察したものである。中でも朝鮮半島と日本列島の製鉄開始に関わる輸入鉄素材の問題に重点を置いている。
<本論文の初出> 千葉一郎 2021「古代製鉄技術の日本への伝播についての一考察」『史友』第53号 青山学院大学史学会委員会編

>論文3 (→論文3の項目からPDFにリンク)
「燕及び燕系鉄斧の東方伝播 ー二条突帯斧を中心にー」
春秋戦国時代に現在の北京市を中心とする地域には、「戦国七雄」の一つである燕国があった。日本列島や朝鮮半島の初期鉄器は、この燕から伝播したものが其々の地で定着したものである。本論文では燕国の鉄器文化が、東方に伝播した時期と様相について知る為、燕の鋳造鉄斧(特に二条突帯斧)を対象として考察したものである。
<本論文の初出> 千葉一郎 2022「燕及び燕系鉄斧の東方伝播 ー二条突帯斧を中心にー」『七隈史学』第24号 桃崎祐輔編 七隈史学会

>論文4 (→論文4の項目からPDFにリンク)
「”倭国乱”についての一考察 ー山陰地域を中心としてー」
『魏志』倭人伝に記述された倭国内の三つの抗争(倭国乱)について考察する。 中でも山陰地域を対象として、個別の地域社会での”倭国乱”の様相を検討
する。 山陰地域は”倭国乱”が起った二世紀後半に大きな勢力を有しており、乱の原因の一つとなったとされる鉄器の出土も多い。 又2000年には山陰地域の青谷上寺地遺跡からは最小で109体分の人骨が出土しているのも、この地域に注目する理由である。
<本論文の初出>千葉一郎 2024「”倭国乱”についての一考察 ー山陰地域を中心としてー」『史友』第56号 青山学院大学史学会委員会編

>論文5 (→論文5の項目からPDFにリンク)
「ユーラシア大陸の製鉄技術東方展開に関する一考察」

鉄の利用は考古学の中でも重要なテーマであり、数多くの研究がなされてきた。隕鉄ではなく、人工鉄を作る製鉄技術は西アジアに起源を持ち、そこから東方に展開して中国へと至った。現在確認出来る最も古い製鉄の形跡は、西アジアのアナトリア高原にて前期青銅器時代後半(2200~前1950年頃)に原料鉄の製錬が行われたものである。その後、前11~前10世紀にはコーカサスに製錬を含む製鉄技術が伝播し、前9~前8世紀に新疆地域や中国中原に伝播した可能性が高い。又、この時の製鉄技術の伝播は連続的・漸進的なものではなく、製鉄工人集団の移動/移住により飛び火的行われたと推定した。

<書き下ろし>